休日ひとやすみ日記

モノづくりや食べること、日常のあれこれ備忘録

2月21日(木)の日記

 

連日の雨続きで体内のありとあらゆるものが停滞したり増えたりを繰り返している気がする。大体雨続きの時は睡魔と倦怠感、酷い時は頭痛がひどくて貴重な休みさえも何も出来ずに寝て過ごすことがある。

 

それは年齢を追うごとに加速していて、数字の変化には興味ないけど、身体の変化や周りの変化にはすごく敏感だからどうしたものかと思う。

 

雨続きのお店は客足が普段の平日の半分もいかないこともしばしばで

売上がいろいろやばい。イベントごとや商品のラインナップは今が一番多く、買い揃えるには絶好の時期なのに、どうも雨によりますます落ち込んでいる。

 

出勤し勤怠を押し、エリアマネージャーから送られてきたであろうお店の動向や集客を促す対策がまとめられた資料に目を通す。そこには

「お店を来店した意味を持たせることができるのかが重要」ということが書いてあった。

 

こんな雨だから、いつものような軽い足取りで買い物や移動だってできやしないし

外へ出る事さえ億劫だもんな、何かいいことや変わったことが起きたらいいなって思う。

 

単純に商品を見ている人に売り文句や普段どうりの接客をし、購入に至っても

いい買い物ができたと購入してもらえても、来店した意味を持たせるってすごく難しいなと文字を読みながら考えていた。

 

案の定客足は少ない、そんなわたしはというと、寒気と眠気、変な火照りが続き「来て早々に微熱がすごくて帰りたい」と商品の服をたたみながら思った。この日は店長が体調不良で二人勤務だった。「早退もできない…。」

 

朝のうちにも気だるさと不調はあった。なら連絡すれば良かったのかというと、わたしの勘が「いや、今日出勤せなあかんやつやぞ」と呟いた。

 

何となく天気の感じから、もしかしたら店長も今日具合悪くて欠勤なるかもな。と、気怠い体を起こして身支度をしながら何とか出勤したらやはり予想は的中した。

 

昔からこういった直感力はある方で、何となくぼや〜っと「今日〇〇だな」と思うとそうなったりすることがたまにある。

 

店長は3月から今の店長役職以外にバイヤーや商品企画などの業務が増えたこともあり、日々険しい面持ちをしていた。

 

今まで以上に抱えきれない程のプロジェクトを担っていくわけだから、疲労が祟っていたのだと思う。近頃欠勤が続いている。

 

けど、人の心配より自分だ、よく休まず出勤したな、自分偉いぞ!!と、床掃除や拭き掃除をし、自分を褒めながら、がらんとした店内の美化に努めた。

 

しばらくして親子のお客さんが来店し「今日店長さんいはる?」と声をかけられた。

パンツ2着を丈つめが出来上がった連絡を聞き来店されたようで、代わりに対応した。

 

仕上がったパンツを試着し丈かんを見てもらうとどうやら右だけ丈が短く長さ出しの調整は可能かと、申し訳ないわ〜としおしおとした顔で言われた。

 

その親子とは顔見知りで、お母さんはわたしと体型でいう骨格ストレートの分類に入り一緒ということもあり、洋服の提案がしやすく服の系統も好みが近いため話しやすく盛り上がったことがあった。

 

「前に他の店で試着した時にもお直し頼んで出来上がったの履いたら、右だけやっぱりサイズが違くて、その時に腰が歪んでるって気づいたんだけど、こないだのお直しの時に言っとけば良かったのにごめんなさいね…!」

 

その時何だか忘れかけていたスイッチが入ってしまって

 

「腰痛とか今もありますか?ちなみに右が短いのは、右の骨盤が後傾していて左が前傾に倒れているから左の方が左右同じ長さ丈を詰めても長くなってしまうんですよ。」

 

「左右さを揃えるに腰の筋肉と内側の筋肉をつなぐ腸腰筋や内転筋群をほぐしながら筋肉を少しづつつけていかなきゃいけなくて…」

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と、施術を受ける前のお客さんへカウンセリングしていた時のあれこれが蘇って来た。そう、5年前、わたしの一番長かった前職はリラクゼーションセラピストだった。

 

一番就きたくない仕事一位だった仕事が最長になっていて、自分の中で一番天職だったから不思議。腰痛の悪化とコロナ禍だったこともあり辞めてしまったけれど、今もこうして感覚がスッと戻るものなんだなと感心した。

 

親子のお二人がすごく目をまん丸にして「うせやん!びっくりやわ〜、まさかすぎて何だか嬉しくなっちゃうわ〜、それでそれで??」と、すごく食い気味に興味津々でこちらも何だか嬉しくなって

 

ストレッチの仕方や、負荷をかけないための対策などを教えてあげたらそれもすごく盛り上がって試してくれた。

 

「今日は何だかお洋服の相談もやけど、まさか身体のことも相談できるおもてへん買ったから何だか来て良かったし嬉しかったわ〜」と言ってくれた。

 

小雨の中手をふり帰っていく後ろ姿を見て「自分で言うのなんだけど、お店に来た意味、感じてもらえたのでは…?!」とハッとなり、こう言うことでも良いのかなと、少し自信が持てた日になれた。